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8月

地域の医療格差を解消するためには

日本の医療は優れているが、すべての地域においてその恩恵が万遍なく発揮されているかといえばそうではないのが現状だ。日本には、地域の医療格差がある。都心部では高度な医療を受けられる医療機関が多く存在し、医療従事者も豊富にいる一方で、地方はそれほど恵まれていない。そもそも医療機関の数自体が少なく、医療従事者も少ないため、患者に必要な医療が十分に提供できていないのだ。

このような地域の医療格差には、さまざまな原因が考えられている。1つは、都心部に比べて地方は人口減少が進んでいることだ。人口減少が進むに伴って地域のインフラが整わず、医療機関も十分に活用されていない。また、研修医や技術の高度化といった医療制度の問題もあり、地方では十分な医療を提供できずにいるのだ。これらを解消するために、あらゆる取り組みが行われようとしている。

まずは、都心部と同じような医療機関を用意するのではなく、地域の疾病状況に合わせた設備と人材の医療機関を用意することだ。地域の傾向に合わせて必要となる医療機関を備えることで、無駄なコストを削減できる。加えて、住民が日常的に使う医療機関と緊急時に必要となる医療機関を分けることも重要だろう。更に、地方では医療機関に通うための足を持たない高齢者も多いため、医療機関までのアクセス面を確保することも必要となる。このように、テクノロジーとは異なる面からの医療格差の解消も忘れてはならない要素だろう。